2014年1月5日日曜日

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YAHOO! NEWS
「タラタラ歩き」がうつ、疲れ、肌荒れ、加齢臭を吹き飛ばす理由

@DIME 1月4日(土)12時38分配信
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20140104-00010001-dime-soci

男性の悩みを解消し、細胞レベルで体を若々しく保つ究極のテクニックとは?著書『体温を上げると健康になる』が70万部を超えるベストセラーとなった、腫瘍内科・感染症を専門とする齋藤真嗣医師に話を伺った。


 最近体型が崩れてきた、疲れやすい、加齢臭が気になる、抑うつ症状がみられる40代の男性が増えてきています。その原因のひとつとして、あなたの正常細 胞のミトコンドリアの機能が低下しているためだと考えられます。ミトコンドリアというと遺伝子やDNAだと、誤った理解をなされている方が多くいらっしゃ います。これは、生物のほぼすべての細胞に存在する「細胞小器官」です。

 私たちの体は運動するにも呼吸するにも、食べ物を消化吸収するのにもエネルギーを使います。そのエネルギーはATP(アデノシン三リン酸)という物質で す。体のエネルギー通貨のようなものです。ミトコンドリアは、このATP生産工場です。しかし、このATPを溜めておくことはできません。必要な時に、必 要な量だけ生産されるのです。効率的にATPが作られれば、体は若々しく、健康で長生きできるわけです。

 成人の体には約60兆個の細胞があります。ミトコンドリアは、そのひとつひとつの細胞に数百個から数千個存在します。まさに天文学的数字です。ヒトの体 は細胞の集合体であることを考えると、ミトコンドリアが健康であることが、健康な体であるための必要条件といえるでしょう。

◎代謝水は加齢とともに減少していく

 ミトコンドリアはATPのほかに、もうひとつ重要なものを作ります。「代謝水」です。この代謝水は、ただの水ではありません。細胞が作り出す水です。ヒトは何歳の時に代謝水が一番作られていると思いますか? 実は、赤ちゃんの時です。

 赤ちゃんの肌は潤って弾力がありますよね。しかし、加齢とともに代謝水は減少し、60歳になると赤ちゃんの時と比べて約50%になります。加齢とともに 皮膚の弾力性が低下するのは、まさにこの代謝水を作り出す能力が、加齢とともに低下するのが原因ということになります。この代謝水がミトコンドリアで作ら れていることを考えると、いかにミトコンドリアの機能を上げることが大切かおわかりいただけるかと思います。見た目が若々しい人というのは、ミトコンドリ ア機能が高い人なのです。

 基礎代謝という言葉をご存じですか? 基礎代謝が高い人ほど太りにくい、基礎代謝が低い人ほど太りやすいことを意味します。実は、この基礎代謝は、代謝水を作り出す能力のことをいいます。なるほど、基礎代謝≒ミトコンドリア機能を反映しているといえます。

◎筋肉を増やすほど基礎代謝が上がる

 ミトコンドリアの機能を上げることが、まさに細胞レベルで体を若々しく保つ、究極のアンチエイジングだといえます。では、どのようにして上げたらいいの でしょうか?ミトコンドリアが多く存在するのは、心臓、脳、筋肉です。心臓と脳細胞は増やすのが難しい。しかし筋肉は増やすことができます。

 最も効果的な方法は運動です。「運動は体にいい」といわれる理由は、実はミトコンドリア機能がアップすることなのです。筋肉は、一般的に30歳を過ぎると年1%の割合で減少していきます。

 では、どのようにして効率的に筋肉を増やしたらいいでしょうか。何もジムに通う必要はありません。運動の基本は有酸素運動ですから、毎日のウオーキングで十分です。目安は1日トータルで9000歩。それもなるべくタラタラ歩くこと。犬の散歩ペースがベストです。

 ウオーキングの前に、軽い筋トレ(レジスタンストレーニング)を入れるとさらに効果的です。大きな筋肉(腹筋、背筋、大胸筋など)を鍛えるとより効果的 です。ポイントは「ちょっとキツイな」と思う程度の負荷をかけて行なうことです。これによって成長ホルモンが分泌されるからです。その後3時間以内にウ オーキングを行なうと、さらに効率的に脂肪燃焼率が高まるのです。

 このように、筋肉量が増えると、(1)ミトコンドリア数が増え、ATPが効率的に作られ、疲れにくくなります。(2)基礎代謝が上がり、太りにくくなります。さらに代謝水が増え、肌の保湿力、弾性力が上がります。(3)男性ホルモンの分泌量が増えます。

 男性ホルモンは30歳を境に、1年に1%ずつ減少していきます。実は筋肉量と男性ホルモン量は比例します。運動しないで筋肉がどんどん落ちていけば、男 性ホルモンの減少率も高くなるのです。男性の更年期は、精神症状が主体で、見過ごされやすいのが問題です。男性更年期の症状を軽減するためにも筋肉量を増 やす、1日9000歩のタラタラ歩きをぜひ実践してほしいと思います。

◆齋藤真嗣医師(さいとう・まさし)
1972年生まれ。ニューヨーク州医師。専門は、腫瘍内科・感染症。著書に70万部超の『体温を上げると健康になる』。毎月~金5:55~6:00、TOKYO FM『明日に架ける橋~健康スイッチ~』に出演中。


★ミトコンドリアを巡る4つのクエスチョン

[Q] 年齢に関係なく増やせる?
[A] うれしいことに、年齢に関係なく増やすことができます。体内でエネルギーを作る能力を増やし、細胞の老化を防ぐことができます。

[Q] タラタラ歩き以外に効果的な方法は?
[A] 1分間、集中して背筋を伸ばした姿勢をとることも効果があります。美しい姿勢は見た目も若々しくなりますよ。

[Q] どうやってエネルギーを作り出す?
[A] 簡単に言えば、食事によっていったん、ミトコンドリアに蓄えられた栄養素が、酸素と電気反応を起こして生み出しています。

[Q] 1日9000歩って、難しそう……。
[A] 朝は駅から会社まで少し遠回り。昼は遠出してランチ。夜は1駅手前で降りて帰宅。生活にウオーキングを分散・拡張させましょう。
DIME編集部

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